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当院の取り組み

当院の取り組み

 経管栄養の際に問題となりやすい合併症として、胃食道逆流・下痢があります。特に胃食道逆流は、経管栄養剤の大量嘔吐による窒息や誤嚥性肺炎にもつながるとても怖い合併症で、経管栄養の患者さんの20%に生じるとも言われています(図11)。
 胃食道逆流・下痢の予防対策として、@栄養剤の注入速度を遅くする、A体位調整(30度半坐位)、B薬物療法、C半固形化栄養剤の使用などがあります。しかし、@Aの対策は長時間の安静が必要となるためリハビリや離床の妨げとなってしまい、Bは効果が限定的です。現在、胃食道逆流・下痢に最も効果があると言われているのが、Cの半固形化栄養剤の使用です。
 半固形化栄養剤は嘔吐や下痢を予防・改善するだけでなく、液体に比べて注入時間を大幅に短縮できるというメリットもあります。注入時間が短くなると、離床やリハビリ時間を延長することができ、介護負担も減ります。
 半固形化栄養剤は液体の栄養剤に比べてコストが高く病院側の都合で敬遠されることが多いようですが、当院では経管栄養の患者さんには原則的に半固形化栄養剤を提供するようにしています。胃食道逆流・下痢のリスクから患者さんを守り、より安全にリハビリを進めていきたいと考えているからです。


当院の取り組み

 当院では日本摂食嚥下リハビリテーション学会が提唱している「嚥下調整食分類2013」をベースに6段階の嚥下調整食を、患者さんの摂食嚥下機能の回復状況に合わせて提供しています(図12)。
 嚥下食というと安全性ばかりが強調され、無味乾燥で見ただけで食欲が失せてしまいそうなものを想像してしまうかもしれませんが、当院では食べる楽しみ、食べる喜びを感じていただけるよう、食感や盛り付けに様々な工夫を施しています。月に1回栄養士と療法士・医師が嚥下食の試食会を開催し、嚥下調整食の新メニューの開発や既存のメニューのさらなる質向上に取り組んでいます。


当院の取り組み

 当院では「体を作る基礎はおいしい食事から」という理念のもと、食事の質向上に取り組んでいます。和食・洋食ともレストラン出身のシェフや調理師が常勤で勤務し、腕によりをかけた食事を提供しています。
 食材も一般的な病院の約1.2倍の費用をかけ、盛り付ける食器はすべて陶器や漆器を使用しています。

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